「助けて」って言いたかった。でも、言えなかった。
その気持ち、ずっと自分の中にしまってきたあなたへ。
誰にも言えなかった「助けて」が、胸につかえていた
ほんとは、「助けて」って言いたかった。
でも、それを言葉にするのが、いちばん怖かった。
言ったら弱いと思われるかもしれない。
言ったら全部が崩れてしまう気がしてた。
だからずっと、ひとりで抱えて、笑ってごまかしてた。
なぜ「助けて」が言えなかったのか
子どもの頃から、“がんばる”が当たり前だった。
人に迷惑をかけないように、
期待に応えられるように、
ちゃんとしなきゃ、っていつも気を張ってた。
大人になってもそれは変わらなくて、
家庭でも職場でも「大丈夫そうな自分」でいようとしてた。
たとえば──
・仕事が詰まっていても「任せてください」と言う
・育児に疲れていても「平気だよ」と笑ってごまかす
・心が折れそうなときでも「なんとかなる」と自分に言い聞かせる
でも、ある日ふと気づいた。
「なんとかなる」って、本当は「誰か助けて」って言いたかったんだ。
私も、言えなかった
介護の現場で働いていて、
週6日・12時間、ひとつのミスも許されない緊張感のなかで過ごしている。
家に帰れば、年子の男の子2人。
ごはん、風呂、寝かしつけ。
毎日が全力疾走だった。
正直、くたくただった。
でも、「パパだから」「管理職だから」って、
弱音を見せるわけにはいかないって思ってた。
「もう限界かも」
そう感じたときですら、口に出せなかった。
それでも変わり始めた“きっかけ”
ある日、利用者さんからこんな言葉をもらった。
「あなたがいてくれて、ほんとうに助かってます」
いつも「すみませんね」「申し訳ないね」と言っていたその方が、
自分のことを「頼ってくれてる」と気づいた瞬間だった。
なんだか不思議だった。
「頼られるって、あったかい」
ふと、自分も“誰かにそう言ってもらいたかった”んだと気づいた。
「助けて」は、恥じゃない。信頼のサインなんだ。
誰かに頼るって、
“できない自分”をさらけ出すことじゃない。
本当は、
“あなたを信じてる”って伝えることなんだと思う。
でも、その一歩がどうしても踏み出せないときは、
こんなふうにしてみてほしい。
「助けて」と言えないあなたへ——3つのヒント
まずは「自分」に言ってみる
「助けて」が怖いなら、
まずは心の中で、自分自身に言ってみる。
「助けてって言いたかったんだよね」
「よくがんばってきたよね」って。
それだけでも、きっと少し心がゆるむ。
「頼ること」をハードルの低い形にしてみる
・LINEで「今ちょっとしんどい」と打ってみる
・SNSで「今日もがんばった」とつぶやく
・noteに、名前も出さずに本音を書く
完璧に言わなくてもいい。
“伝える練習”からでも十分。
いきなり助けてもらおうとしなくていい
「助けて」と言うことと、
「すぐ助けてもらう」ことは、イコールじゃない。
ただ、“今の自分の状態を伝える”だけでいい。
それだけで、自分を責める気持ちがゆるんでいくから。
まとめ:「助けて」は、言葉じゃなく“気づき”から始まる
「助けて」って言えない日があってもいい。
でも、“言えない自分”にちゃんと気づいてあげることが、なにより大事だと思う。
私は今でも、いつも上手に言えるわけじゃない。
でも、自分にこう言ってあげるようにしてる。
「またひとりで抱えてるな。じゃあ、ちょっとだけ頼ってみようか」って。
誰かに助けてもらうのは、
“弱さ”じゃない。
“あなたらしさ”を守るための、勇気なんだと思います。
この記事が、あなたの心をほんの少しでも軽くできたなら。 それだけで、私は嬉しいです。
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