検索するたびに不安になる——それ、あなたのせいじゃありません。
サイバーチョンドリアという言葉が、心を軽くするヒントになるかもしれません。
検索しても安心できない…むしろ不安が増すあなたへ
体調がちょっと悪い。
それだけのはずなのに、気づけばスマホで「症状+病名」で検索してしまう。
気がつけば1時間、いろんな記事やQ&Aを読み漁って、結果「もっと不安」になってる──
…そんな経験、ありませんか?
それ、「サイバーチョンドリア」かもしれません。
この記事では、検索するほど不安になる心の仕組みと、
心を整えるための4つのヒントをお伝えします。
サイバーチョンドリアとは?
“Cyberchondria(サイバーチョンドリア)”は、
「ネットで健康情報を検索することで、かえって不安が増してしまう状態」のこと。
もともとは「心気症(ヒポコンドリア)」という、“病気にかかっているのでは”という過剰な心配をベースに、
それがインターネット時代になって“検索依存”と合体した新しい不安のかたちです。
あなたにも当てはまる? チェックしてみよう
- ちょっと体調が悪いと、まずスマホで検索する
- 「がん」「難病」「死」というキーワードが目に入りやすい
- 検索しても納得できず、いろんな記事をハシゴしてしまう
- 安心したいのに、読み終えるとむしろ不安になっている
- 医者に相談するより、まずGoogleが頼りになっている
3つ以上当てはまるなら、少し「検索グセ」との付き合い方を見直してもいいかもしれません。
なぜ検索が不安を“増幅”させるのか?
検索って便利なようで、実は「情報の洪水」に巻き込まれやすい行動です。
特に医療情報は:
- 最悪のケースを見せることで注意を促す
- 患者の不安を刺激する方が読まれやすい
という構造があります。
つまり、検索を続ければ続けるほど「不安な材料ばかりが蓄積」され、
脳内で「もしかしたら…」「自分もそうかも…」という想像が現実味を帯びてきてしまう。
僕も、かつて同じような状態になったことがあります。
介護現場で働き、家では年子の子育て。
疲れやすくなった体に違和感を覚え、検索を始めたら止まらなくなっていました。
「胃が痛い→ストレス?→胃潰瘍?→もしかして…がん?」
不安を止めるための検索が、むしろ不安を強化してしまっていたんです。
心を整える4つのヒント
検索する「量」と「時間」を決めておく
無制限に調べると、どんどん深みにハマります。
検索は“調べ物”ではなく“感情の出口”になっていることも。
→ 1回15分まで/3つのサイトまで、などルールを決めると冷静になれます。
不安を「誰かに話す」だけで整理される
不安は、話すだけで形が整います。
誰かに「検索が止まらなくて…」と言うだけで、笑えてきたり、落ち着いたりするもの。
→ murasakiさんのように、言語化する場所(noteやブログ)を持つのもおすすめです。
「不安な自分」を否定しない
不安になるのはダメなことじゃない。
検索したっていい。でも、「今、自分は不安なんだ」と気づくだけで第一歩。
→ 自分に「心配になるほど、大切にしてるんだね」と声をかけてあげてください。
最後は「今できること」に意識を戻す
検索を終えたら、「で、自分に今できることって何だろう?」と問い直す。
- 体を温める
- お茶を飲んで深呼吸
- 少し横になる
→ 情報より、行動が安心を生みます。
まとめ:検索を止めなくてもいい。でも、気づくだけで変わる
「検索する=悪いこと」ではありません。
でも、検索しても安心できないときは、
それは「心が話しかけてきている」サインかもしれません。
検索を止めなくてもいい。
でも、「今、自分は不安なんだ」と気づくことができれば、
その瞬間から、心はゆっくり整いはじめます。
この記事が、誰かの“不安をやさしくほどく”きっかけになれたらうれしいです。
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